ICL(フェイキックIOL)とレーシックを比較- 手術方法や必要な費用、メリット・デメリットは、どう違う?

ICL(フェイキックIOL)とレーシックの違いは?

医者

レーシックに代わる視力回復方法として、人気が急上昇しているのが「ICL(フェイキックIOL)」です。その安全性の高さや手軽さから、今やICLは最も人気がある視力回復手術になりつつあります。その一方でICLとレーシックでは何が違うのか、この2つを比較した際、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのかを把握していない人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ICL(フェイキックIOL)とレーシックの手術方法や費用、メリット・デメリットをわかりやすく比較してみました。また視力回復手術を数多く手掛けているおすすめの眼科も厳選し、紹介しています。
レーシックとICL(フェイキックIOL)どちらを選ぶべきか迷っている人は、本特集を参考に、自分に合った方法を見つけましょう!

1. 手術方法を比較

ICL(フェイキックIOL)の手術方法

「コラマー」と呼ばれる眼内レンズを、切開部分から目の中に挿入し、視力を回復する方法です。コラマーは、コラーゲンとHEMA(水酸化エチルメタクリレート)を含んでおり、目の中に入れても異物として認識されにくいのが特徴。手術後も、特別なメンテナンス無しに、透明な状態を保つことができるため、安心して生活が可能です。

眼内レンズには、角膜と虹彩の間にレンズを入れる「前房型」と、水晶体と虹彩の間にレンズを入れる「後房型」の2種類があります。ICLは後房型。ICLでは通常、眼圧の上昇を抑えるために虹彩の切除が必要ですが、レンズに小さい穴をあけることで切除する必要がなくなった「穴あきICL」という眼内レンズも開発されています。様々な選択肢の中から、自分に合ったものを選ぶことが可能です。

前房型レンズ 後房型レンズ

レーシックの手術方法

角膜に「フラップ」と呼ばれる蓋を作り、医療用レーザーで角膜を削ることで、光の屈折率を変えて視力を回復する方法です

レーシックにはイントラレーシック、アイレーシック、Zレーシックなど様々な種類があり、利用する機器により呼び方が異なります。中でもアイレーシックでは、最新の医療機器を利用しており、1人1人の角膜の形状に合わせてレーザーの照射プログラムを作成。通常のレーシックと比較して半分の手術時間と、高い安全性を実現しています。

ただし注意が必要なのは、レーシックでは近視の度数が強い(強度近視)ほど角膜を厚く削る必要がある点です。近視の度数が-6D以上、遠視または乱視の度数が6D以上の場合、レーシックの手術が受けられない可能性もあります。ICL(フェイキックIOL)は、強度近視や乱視でも受けられるため、そちらを検討した方がいいでしょう。まずは、医師に相談するのがおすすめです。

レーシックの大まかな流れ

2.費用を比較

ICL(フェイキックIOL)の費用は50~70万円

眼科により異なりますが、50万~70万前後が必要です。強度近視(-6D以上)や乱視の人は、通常よりも料金が10万程度高くなるため、注意しましょう。適応検査に、1万円程度の費用が必要なところも。

またICLは、自由診療のため健康保険が使えず、治療費は全額自己負担になります。ただし、10万円以上の支払いで、医療費控除への申請可能。医療保険に入っている人は、手術給付金等が支払われる場合もあるので、保険会社の担当に確認しましょう。

レーシックの費用は10~40万円

レーシックの種類により異なり、通常のレーシックは10万~20万でできるところがほとんどです。より精緻な機器を利用するイントラレーシック、アイレーシックは、20~40万円前後。適応検査は、無料のクリニックが多くなっていますが、費用がかかる場合もあるため、事前にチェックしておきましょう。

また、レーシックもICLと同様、健康保険が使えず、全額自己負担になります。しかし、10万円以上の支払いで医療費控除が受けられるため、忘れずに確定申告を行いましょう。医療保険に加入している場合は、保険会社の担当に直接確認するのがおすすめ。

3. メリット・デメリットを比較

ICL(フェイキックIOL)のメリット・デメリット

メリット

  • 手術後すぐに視力回復を実感できる
    …レーシックは手術後、視力が安定するまで1週間~1ヵ月程度必要ですが、ICLはすぐに視力の回復を実感できます
  • 万一レンズが合わなかった場合、外すことができる
    …レーシックは、手術で角膜を削るため、眼を手術前の状態に戻すことはできませんが、ICL(フェイキックIOL)の場合、再度手術を行いレンズを外すことができます。また、日常生活を送る中で、大きな衝撃によりレンズが目の中で回転してしまった場合は、再度手術をすることで元の位置に戻すことが可能です
  • 長期的に視力が安定する
    …レーシックでは、手術後視力が低下することもありますが、フェイキックIOLの場合、長期的に視力が安定します
  • 強度近視や角膜の厚みが足りない場合でも手術を受けられる
    …レーシックは-6Dまでの近視、6Dまでの遠視・乱視のみに対応。一方、ICL(フェイキックIOL)では-10D、-15Dといった強度近視でも手術可能になっています

デメリット

  • レーシックと比較して費用が高い
    …レーシックは安いところで10万弱。ICL(フェイキックIOL)は、安くて50万程度です
  • レンズが届くまで日数がかかるため、すぐに手術ができない
    …通常のレンズは2週間~1ヵ月、乱視用は2ヵ月が目安です
  • 手術後眼圧が上がり、頭痛、眼精疲労などの症状が出るリスクがある
  • 白内障を誘発する可能性がある
    …水晶体の近くに眼内レンズを挿入した場合、水晶体に干渉し、白内障を誘発することも。白内障になった場合、眼内レンズを取り出した後白内障手術が可能です

レーシックのメリット・デメリット

メリット

  • ICL(フェイキックIOL)と比較して費用が安い
  • 医師のスケジュールが空いていれば、すぐに手術が可能
    …適応検査後、予約がいっぱいでなければ、すぐに手術を受けることが可能。適応検査と手術を同じ日に行う、日帰り手術を行っている眼科もあるため、仕事や学校で忙しい人でもすぐに手術が可能です
  • 症例数が多く、レーシックの手術経験がある医師が多い
    …ICLは世界中の累計60万症例、レーシックは大手1医院につき120万症例前後。レーシック手術を執刀したことがある医師が全国にいるため、安心して手術を受けられる点もポイントです
  • レーシック手術は成功率が高い
    …一部の粗悪な病院での事例を除き、レーシック手術に失敗して失明に至った事例は0件です

デメリット

  • 角膜を削るため、目を元の状態に戻すことができない
    …万一に備えて、保証制度がしっかりしている眼科を選びましょう
  • ドライアイ、細菌感染など、合併症が起こりやすい
    …ドライアイ、細菌感染の他にハロ・グレアや白目部分の内出血なども起こりうる合併症として挙げられます。多くの場合は、時間が経つにつれて自然に治ります。症状に改善が見られない場合は、手術後の定期検診等でアフターケアを受けることが可能です
  • 手術後視力が戻るケースがある
    …眼科により、一定期間内であれば再手術が無料、または割引価格でできるところがあるため、事前にチェックしておくのがおすすめです
  • 角膜が薄い人、強度の近視や乱視の場合は手術が受けられない

4. ICL(フェイキックIOL)もしくはレーシック手術を実施しているおすすめの眼科

≪ ICL(フェイキックIOL)もしくはレーシック手術を実施している眼科 ≫

品川近視クリニック

品川近視クリニック・画像

品川近視クリニックは、業界トップクラスの費用の安さを誇るクリニック
レーシック手術は6種類、ICL・フェイキックIOLは3種類のコースを用意している。レーシックでは、視力を回復しながら角膜を強靭にする「Lext(レクスト)」や、レーザー照射をする医療機器の最新型を導入した「アマリス750Zレーシック」など、他の眼科にはない手術も提供。幅広い選択肢の中から選ぶことができる。フェイキックIOLも、前房型のレンズを2種類、後房型のレンズを1種類用意しており、自分に合ったものを選べる点が嬉しいポイントだろう。安く視力を回復したい人に、おすすめのクリニック。

費用例 ICL(フェイキックIOL)
  • アルチフレックス(前房型):両眼496,800円(税込)
  • アルチザン(前房型):両眼596,160円(税込)
  • ICL:両眼696,600円(税込)
レーシック
  • スタンダードレーシック:両眼75,600円(税込)
  • 品川イントラレーシックアドバンス:両眼158,760円(税込)
  • Lext(レクスト):両眼349,920円(税込)
保障制度例 ICL
  • 保障期間:3年間(追加矯正を保障)
  • 定期検診:翌日、1週間後、1ヵ月後、3ヵ月後、6ヵ月後、1年後
スタンダードレーシック
  • 保障期間:1年間(追加矯正を保障)
  • 定期検診:手術翌日、1週間後、3ヵ月後

新宿近視クリニック

新宿近視クリニック・画像

新宿近視クリニックは、2012年度のオリコン顧客満足度で、レーシック眼科総合部門1位を獲得しており、高い評価を得ている。
新宿近視クリニックでは、レーシックを全6種類、ICLを近視の度数別に3コース提供。最低10万円弱から、レーシック手術を受けることができる。また、ICLは度数ごとに料金が異なり、支払いは最大60回払いまで選ぶことができる。手術後の保証は最大3年、期間内は定期検診の際に処方される薬代と、合併症を発症した際の治療費が無料になる。東京でレーシック、ICLを受けたい人にとって、有力な選択肢となるクリニックの1つ。

費用例 ICL
  • ICL(-7.5D未満):両眼498,000円(税込)
  • ICL(-7.5D以上-10D未満):両眼598,000円(税込)
  • ICL(-10D以上):両眼638,000円(税込)
レーシック
  • SBKレーシック:両眼94,000円(税込)
  • iFSイントラレーシック:両眼198,000円(税込)
  • Vario Designレーシック:両眼329,000円(税込)
保障制度例 ICL全コース
  • 保障期間:1年間
  • 定期検診:手術翌日、1週間後、3ヵ月後
iFSイントラレーシック
  • 保障期間:1年間
  • 定期検診:手術翌日、1週間後、3ヵ月後

先進会眼科

先進会眼科・画像

先進会眼科は、数ある眼科の中でもトップクラスの症例実績を持つクリニック。神戸神奈川アイクリニックを吸収したことで、規模を拡大しており、北海道・札幌、東京・新宿、大阪・梅田、広島・南区、福岡・天神、福岡・飯塚に拠点を持つ。
レーシックはiFSイントラレーシックからアイデザインレーシック、アイデザイン リフラクティブ ストゥーディオの3コース、ICLもICL(−3D未満)、ICL(−3D以上)、Laser ICLの3コースを提供。自分に合ったものを選べる点が嬉しい。先進会は徹底した清潔管理・安全管理を行っており、これまでの症例数は5,000例を超える。またICLのインストラクター(指導医)が複数名在籍しているほか、ICLのアワードを受賞する等、高い評価を獲得している。
レーシックは10万円台から、ICLは40万円代からと手術費用も手ごろに設定。視力回復手術の利用を考えている人は、チェックしておいて損はない信頼できる眼科の1つだろう。

費用例 ICL
  • ICL(−3D未満):両眼46万円(税込)
  • ICL(−3D以上):両眼58万円(税込)
  • Laser ICL:両眼70万円(税込)
レーシック
  • iFSイントラレーシック:両眼19万8,000円(税込)
  • アイデザインレーシック:両眼34.8万円(税込)
  • アイデザイン リフラクティブ ストゥーディオ:両眼39万円(税込)

5. メリット・デメリットを把握したうえで判断しよう

ICL(フェイキックIOL)とレーシックの比較特集はいかがでしたか?
2つの視力回復法は、それぞれに異なったメリット・デメリットがあり、両方をしっかりと把握しておくことが大切です。手術によるデメリットが心配な場合は、医師に相談することはもちろん、周囲に手術の体験者がいれば、その人に手術時の様子や術後の目の状態などを聞いても良いでしょう。 本特集を参考に、自分に合った視力回復方法を選びましょう!

 ページトップへ

 このページの上部へ

本サイトにはプロモーションが含まれます。