レーシックの費用
レーシックの費用は、手術方法や手術を実施するレーシック眼科によって、両眼10万円をきるレーシックから両眼で100万円近くかかるレーシックまで様々です。
これは、レーシックが歯列矯正や美容整形などと同じ自由診療(保険外診療)となっているためです。
自由診療とは
自由診療(保険外診療)とは、病気やケガの治療以外の目的で行われる医療行為のこと。疾病治療ではないため、ほとんどの場合、公的な医療保険(健康保険や国民健康保険)は適用されず、実費扱いとなります。
また、手術費用はそれぞれの医療機関(レーシックの場合はレーシック眼科)の裁量で決まることから、レーシック眼科による費用の差も大きくなります。
眼科ごとに大きく違うレーシック費用
たとえば、大量の医療機器と医療スタッフをかかえ、一日に何件もの手術を行う大手のレーシック眼科では、大量のレーシックを行うことで1件当たりの手術費用を抑えており、両眼10万円以下という業界最低水準の費用でレーシックを受けることができます。
眼科医1人あたりの手術件数も多く、様々な症例を経験している点も大手レーシック眼科の強みでしょう。
一方、通常診療も行う比較的小規模な眼科の場合は、1日に行う手術数に限りがあり、レーシック専門の眼科のように低価格でレーシックを行うことは困難です。ただし、かかりつけなどでずっと診てもらってきた眼科の場合は、医師との関係性も良く、自分の眼を安心して任せられるという信頼感があるでしょう。
≪ 眼科のレーシック費用を比較 ≫
新宿に拠点を持つレーシック眼科。レーシック費用は両眼9.4万円(税込)からと業界トップクラス。プレミアムアフターケアが付帯した上位のレーシックは、万一術後に視力が低下した場合の再手術費用が、最大3年間無料となる
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レーシックで115万件以上の実績を誇る大手レーシック眼科。手術はすべて眼科専門医が対応する。レーシック費用は両眼7万円(税抜)から。上位レーシックについては最大10年間、再手術費用を保証しているほか、会員制の割引制度も実施している
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東京に拠点を持つレーシック眼科。レーシック以外にも眼科の通常診療や各種の視力回復手術を行う。術後のアフターケアは期間を定めず両眼1回ずつまで無料。全国に提携病院があり、術後の定期検診等を受けることができる
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活用したい医療費控除と民間の医療保険
保険のきかないレーシックですが、年間10万円以上の医療費がかかった場合に適用される「医療費控除」は対象となります。
医療費控除とは毎年1月から12月までの1年間の医療費が一定額を超えた場合、支払い額に応じて所得税・住民税が減額される制度。控除申請には確定申告を行う必要がありますが、他の医療費や家族の医療費とも合算が可能。レーシックを受けた際は必ず領収書を保管しておき、その年の確定申告を行うと良いでしょう。
また、現在加入している民間の医療保険や生命保険から「手術給付金」が支払われる場合もあります。特に、生命保険会社が約款(給付金の支払い規定)を改定する前の古い生命保険契約に多いため、長年加入している保険がある場合はチェックしてみましょう。
Check! レーシックと保険…レーシックでもらえる給付金・保険は?その他の割引サービスもチェック
価格競争と医療の質
レーシックを安く大量に提供するレーシック眼科が現れたことにより、レーシックは一気に普及し、レーシック眼科の間では「いかにレーシック費用を抑えるか」という価格競争が起きるようになりました。
実際、レーシックを受ける側にとって、手術費用は、レーシック眼科を選ぶ際の重要なポイントの一つです。
ただし、手術費用を過度に抑えることは、設備費や人件費などの必要コストを削ることにも繋がり、ひいては術前検査の精度や医師のスキルなど、医療の質の低下を招く危険も考えられます。
保険のきかないレーシックでは、安い手術費用は大変、魅力的ですが、もしも、その安さが本来、削るべきではないコストを削減することによって成り立っているとすれば、「手術費用が安い=良い眼科」と言うことはできないでしょう。
とはいえ、「費用が安い=悪い眼科」「費用が高い=良い眼科」と、即座に判断をしてしまうことも賢明ではありません。 良い眼科とは、どのような眼科でしょうか。それを判断するためには、費用以外にも様々な側面から眼科を吟味する必要があります。
良いレーシック眼科の選び方
レーシックでは、医療機器の性能と医師のスキルがそのまま手術の結果に反映されます。
そのため、レーシックを受ける際は、自分の眼を安心して任せられる眼科を選ぶことが、レーシックの成否を分けると言っても過言ではありません。
インターネット上では、様々なレーシック眼科の情報がすぐに手に入り、口コミや体験談も見ることができます。気になるレーシック眼科をいくつかピックアップしたあとは、下記のような方法で眼科の情報を集めていくとよいでしょう。
- 眼科のホームページを確認する
- 眼科から資料を取り寄せる
- 眼科が開催している説明会に参加する
- 個別の相談、検査や診察を受ける
その際にチェックしたいのは以下のようなポイントです。
- レーシックの手術実績が豊富か
- 眼科専門医(日本眼科学会認定)が手術を担当しているか。また、医師の経歴は紹介されているか(眼科経験のある医師か)
- レーシックの適応検査体制(視能訓練士など専門知識のあるスタッフの存在など)
- 医師や、その他のスタッフの対応(インフォームドコンセント、患者からの質問に対する回答、合併症やリスクについても充分な説明があるか)
- 手術後のアフターケアや保障はあるか(定期健診や、近視が再発した場合の再手術など)
- 院内が清潔に保たれているか(手術室・待合室・診察室・検査室などの衛生状態)
- 医療機器の定期的なメンテナンスを行っているか
- 通いやすい場所にあるか
- レーシック費用は明確か
多くのレーシック眼科では、無料の説明会や適応検査を行っています。できればいくつかの眼科をたずねて、レーシックの詳しい説明を聞くとともに、院内の雰囲気や医師の対応などを比較してみましょう。
レーシックを受ける眼科には、手術当日以外にも術前検査や術後の定期検診などで何度か通うことになるため、アクセスが便利かどうかも確認しておくとよいでしょう。