視力回復トレーニングとは?訓練で近視を治療できる?視力回復トレーニングの長所と短所

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視力回復トレーニングとは?

視力回復トレーニングとは?

 視力回復トレーニングは、目の周辺の筋肉(毛様体筋など)を鍛えることで目の調整機能を上げ、視力回復をめざす方法です。

 毛様体筋は、水晶体の周囲にある小さな筋肉の束で、収縮によって水晶体のレンズの厚みを変え、ピントを調節する役割を果たしています。
 長時間のパソコン作業などでずっと手元を見続けていると、この毛様体が近距離にピントを合わせたまま硬直してしまうため、遠くを見づらくなると言われます。

 そこで視力回復トレーニングでは、毛様体筋の働きをよくするために、遠くと近くを交互に見る体操(遠望視練習法や水晶体体操法)・眼球マッサージなどを行なって毛様体筋を鍛え、眼球周辺の血行を良くしようと考えます。
 代表的な視力回復トレーニングは、目を鍛えるゲームソフトや、視力トレーニングの器械、または「視力回復センター」で行なう訓練などです。

視力回復トレーニングは効果がある?

 それでは、これらの視力回復トレーニングの効果についてはどうでしょうか?
 じつは視力回復トレーニングの効果は、はっきりと確認されていない部分が多く、「継続すれば回復する」という意見と、「近視や遠視をトレーニングで治すことは不可能」とする意見に大きく分かれています。

 眼科医のあいだでは、視力回復トレーニングの効果については、懐疑的な意見が多く聞かれます。
 近視は原因や予防法がはっきりと確立していないため、治療法についても「目の調節力を鍛えれば必ず回復する」とは断定できないためです。

 また、疲れ目やストレスからくる「視力低下」と、目の構造・機能が原因で起こる「屈折異常」との区別があいまいにされがちなこと、長期にわたるトレーニングを根気よく続ける必要があるため、たとえば授業中の黒板の字が見えないといった日常生活の不便さにすぐには対処できないこと、なども理由としてあげられます。

 ただし、遠近トレーニングや眼球運動(眼球を上下左右に動かす運動)など、視力回復トレーニングで行なわれる方法そのものは、目への負担を軽減し、眼精疲労の回復に効果がある場合も多く見られます
 目の健康維持を目的とした訓練であれば、視力回復トレーニングは、充分、有効な方法と言うことができるでしょう。

視力回復トレーニングの長所

  • 目への負担が少ない(遠望視練習法、水晶体体操法、マッサージなど)
  • ゲームソフトや絵本など、自宅で簡単に行なえる方法が多い
  • マッサージ・体操など費用をかけずに行なえる方法が多い
  • 未成年者・高齢者でも実施が可能

視力回復トレーニングの短所

  • 効果が不確定
  • 視力回復センターなどの利用は高額になる
  • 医学的根拠に乏しい
知っておきたい近視の話 「屈折性近視」と「軸性近視」

 近視には、大きく分けて、「屈折性近視」と「軸性近視」の二種類があります。

 「屈折性近視」は、角膜と水晶体の屈折力が強すぎて、網膜より手前でピントが合っている状態です。毛様体筋の調節機能がうまく働いていないことがおもな原因と見られており、比較的軽度の近視が多く見られます。

 「軸性近視」は、毛様体筋の調節機能には問題ないものの、眼球の奥行き(眼軸)が長いために光の焦点が網膜より手前にずれ、結果として近視が起きている状態を言います。軸性の近視は、強度近視である場合が多く、眼鏡やコンタクトレンズで矯正をしてもなかなか視力が得られないことがあります。

 この二つの近視のうち、毛様体筋の調節機能に異常がない「軸性近視」は、視力回復トレーニングの効果を得られにくいと言われます。

屈折性近視と軸性近視

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