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視力低下はなぜ起こる?

 以前よりも、遠くのものや近くのものが見えづらくなったとき、私たちは、「視力が落ちた」と感じます。
 生まれつきの近視や遠視・乱視以外にも、時間とともに進行する近視などが、このような視力低下の原因と考えられています。

近視になるわけ

 目が悪いと言われる日本人の多くは、近くはよく見える代わりに遠くが見えない近視の目です。他の国・他の民族と比べても近視人口が多いと言われる日本ですが、近視になる原因は、現在の医学でも、はっきりとはわかっていません。

 親からの遺伝など、生まれつきの要素が大きいとする「遺伝説」と、目の使い方や照明の明るさ・栄養バランスなど、生活要素に重点を置く「環境説」とが知られており、この二つの説をあわせた複合的な原因によって近視が進むと考えられています。
 専門家のあいだでは、近視の原因は遺伝的要素の占める割合が大きいという見方が有力です。近視は89%の高確率で親から子へと遺伝し、それに関連した遺伝子も見つかっています。

 また、近視の進行しやすい時期というのもあります。よく聞かれるのが、子供の頃は目が良かったものが、思春期あたりから急に視力が落ち、眼鏡をかけるようになった、という体験です。

 一般に、0才〜20代前半にかけては、近視による視力低下の進みやすい時期と言えます。
 この頃は、ちょうど人間の体がもっとも成長する時期であり、身長などが伸びる一方で、眼球のサイズも少しずつ変化しています。眼球が成長すると、水晶体と網膜のあいだの距離が長くなり、光の焦点の位置が徐々に手前にずれてきます。
 中学生くらいまでの子供の目には、程度の差こそあれ、遠視の傾向が見られますが、遠視の場合は、もとから焦点が網膜より後ろで結ばれているため、眼球の成長によって焦点が前へずれると、ちょうどよい視力(正視)を得ることができます。
 しかし、もとから正視の目であった場合は、眼球の成長とともに焦点が手前にずれてくると、近視の目となり、遠くが見づらくなるのです。
 このような、屈折の度合いや眼球の成長ぐあいによる近視の進行は、おもに「遺伝説」の見方と言えるでしょう。

 また、「環境説」の観点からも、学齢期の子供は、勉強や試験で目を使う機会が多くなり、そこへ、テレビゲームやパソコン、猫背姿勢での読書などが加わると、目の負担がいっそう高まり、近視化が進むと考えられています。

近視の予防と視力回復

 近視を予防する方法として、よく言われるのは、あまり目を酷使せず、規則正しい生活を心がける、ということです。
 たとえば、「長時間のパソコン作業をしない」、「暗い場所で本を読まない」、「バランスのよい食事を摂る」などです。

「目によい生活・5つのポイント」

 目は、眼精疲労によって軽度の近視を起こす場合があり、生活が改善されて疲労が取れると、このような近視は、通常の視力に回復する可能性があります。

 しかし、近視の原因が、遺伝や眼球の成長にあった場合、その進行は、あるていど必然的なものであり、近視を食い止めて、視力を回復させることは非常に困難と言えます。
 また、遺伝による近視は、矯正なしでほとんど視力が得られない強度の近視である割合が高く、生活の改善だけでは効果を上げにくいのも実情です。

 進行を食い止めづらい近視に関しては、どうしても、予防ではなく回復の方法に、より注目が集まります。本サイトでも紹介しているレーシックやオルソケラトロジーは、代表的な視力回復の方法です。

 

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